【更新】ADX LE久しぶりのアップデート!!立体音響機能が強化されました
こんにちは!!開発本部の上田です。
ADX LEの新しいバージョンをリリースしました。
今回のアップデートは立体音響周りの強化が大きな特徴です。
CRI Atom CraftのUIデザインも改善しており、たくさんの方にご利用いただきたいパッケージです。
この記事では、ADX LEアップデート内容の詳細を説明していきます。
立体音響機能の強化
前回の記事でもご紹介したCRI ADXの最新機能が、LE版でも利用可能になりました。
ゲーム世界への没入感をサウンド面から向上させる非常に強力な機能追加をぜひご活用ください。
仮想立体音響ソリューション「Sound xR」を標準装備
ヤマハ株式会社の仮想立体音響ソリューション「Sound xR」が、バイノーラル処理として使用できるようになりました。
イヤフォン・ヘッドフォン向けの高品質な立体音響により、ゲームへの没入感を向上させます。
「オブジェクトベース再生」機能を追加
音源毎のオブジェクトベース再生に対応しました。
各音声を位置に応じて独立にバイノーラル化することで、ミキシングされた音声よりも高い精度で定位感を再現します。
CRI Atom Craft のUIデザインを刷新
オーサリングツールのデザインを更新し、ダークテーマの配色に変更しました。
アイコンや細かなUI改善も行っていますので、ぜひアップデートしてご利用ください!
スナップショット機能の拡張
スナップショット機能が拡張され、ミキサー全体ではなく、バス単位でのスナップショット適用が可能になりました。
使い勝手は従来のまま、ピンポイントで音声を変化させるためのスナップショットが作成できます。
複数のスナップショットを組み合わせた運用もできるので、エフェクトを使用する表現や演出の自由度が向上しました。
各種ゲームエンジン向けパッケージのアップデート内容
ここまでの更新内容はすべてのパッケージで共通でご利用いただけるものでした。
ここからはUnityおよびUnreal Engine向けプラグイン独自の機能追加をご紹介します。
Unity SDK Ver.3.10.00
– 音声の正確な予約再生ができるようになりました。
– エラーハンドラーのエラーログ出力で、GCが極力発生しないようになりました。
– その他詳しい変更はこちらから確認ください
Unreal Engine Plugin Ver.2.02.00
– Unreal Engine 5.3.2に対応しました。
– LE版でも新たに iOS / Android / macOS 環境で利用できるようになりました。(LE版で左記Platformに対応しているのはVer.2.02.00以降のPluginのみになります)
– AudioLink機能に対応し、Unreal Audio EngineとADXとでサウンドの入出力が可能になりました。
いかがでしたか?
今回紹介した以外にもたくさんの機能追加や不具合修正による動作改善がめじろ押しの最新版ADX LE。
繰り返しになってしまいますが、やはり仮想立体音響ソリューション「Sound xR」の効果はいろいろなタイトルで活用していただきたいです!
この機会にぜひCRI ADXに触れてみてはいかがでしょう?
ぜひこちらのページよりダウンロードしてみてください!
ありがとうございます。早速Sound xRを試してみました。
Unity用のサンプルシーンScene_01_SoundxR_Previewで使用されているADX2_samples.acfのプロジェクトファイルも提供して頂けると嬉しいです。Sound xR用にどのような調整がされているのか気になりました。
ご利用ありがとうございます!!
サンプルに利用しているADXデータですが、ADXLEダウンロードページからダウンロードできる「ADX LE Native SDK(2.27.01)」パッケージ内に含まれています。
フォルダ階層としては以下の通りのところにAtomCraftプロジェクトが存在しています。
\cri_adx2le_sdk_v2.27.01\cri\pc\samples\criatom\AtomCraftWork
こちらでご確認いただければと思います。