浅岡雄也さんの新曲レコーディングがツーファイブスタジオで実施されました!


CRIのグループ企業である株式会社ツーファイブ
普段はゲームのセリフやナレーションの収録をメインに行っていますが、先日、ボーカル曲のレコーディングが行われました。

スタジオレコーディングを行ったのは、FIELD OF VIEW のボーカルで、並行してソロ活動もされている浅岡雄也さん
2023年1月発売予定のアルバムに収録される楽曲をレコーディングしていただきました。

浅岡さんにツーファイブスタジオの感想と、レコーディングに対する思いをお伺いしました。

ツーファイブの新スタジオでレコーディング!その感想は?

まず、どういった経緯でツーファイブ社で収録を行うことになったのでしょうか?

浅岡:ツーファイブの役員である藤原さんとご縁があって、ちょうどアルバムを作りたいなと思っていたところ、藤原さんから「新しくスタジオを作ったので、ぜひうちでレコーディングしてもらいたい!」とお声がけいただいたんです。まさに渡りに船でしたね。二つ返事で承諾しました。

以前池袋にあったツーファイブのスタジオは今のスタジオより小さくてドラムなどは入らなかったんですよね。で、新しいスタジオは大きくなったからドラムもいけるんじゃない?と(笑)。じゃあエンジニアは誰を呼ぼう、スタッフは誰を呼ぼう……みたいな感じで話がまとまっていき、あれよあれよとレコーディングすることになりました。

実際にレコーディングを終えての感想はいかがでしたか?

浅岡:すごくリラックスしてできたなと思いました。構えてレコーディングするのが嫌なんですよね。構えるとつまらない音になっちゃうというか、良い音は録れないと思っているので。今までの録音セオリーを無視した感あるので、面白い、且つ、馬鹿っぽくて凄く気に入ってます(笑)!

スタジオスタッフのサポート体制はいかがでしたか?

浅岡:それはもう万全の体制!ばっちり!

良かったです!そういえば気になっていたのですが、スタート直前まで楽譜について話し合ってましたね。あれは何をされていたんでしょうか。

浅岡:楽譜の調整をしてました。僕、楽譜をちゃんと書かないんですよね。基本的に音源をプレイヤーに渡して、当日調整していく。本来は(このやり方)有り得ないんだけどね。

実は今回もドラマーから楽譜について「本当にこれでいいのか」というようなことを言われていて、僕が「いや、いいからやってくれ」と。でも結果的には面白いものができた。

さっきも言ったんですけど、レコーディングで「ちゃんとする」のが嫌で、縦線(※リズム)ばっちり合わせたりとか、楽器の数を揃えたりとか、そういうのを少しずらしたくなっちゃう。そうしたら逆にいいサウンドになるんじゃないかな?とか。

以前のレコーディングで、リズムもピッチもばっちり合ってるのにわざとずらすこともやられてましたよね。

浅岡:テクノ以外はリズムもピッチもばっちりじゃなくて良いと思ってます。皆のグルーヴ感が良い意味に出るんじゃないかと。

それが生演奏の魅力だったりしますもんね。

浅岡:そう、だから「直す」ことをなるべくしない。

ツーファイブスタジオは元々声優さんのセリフ収録のためにかなりデッド(低反響)に作られたスタジオですが、そのほかにも設備的に気になったところや足りなかったところというのはありましたか?

浅岡:セリフ収録用のスタジオ、というのは事前に聞いていたのでその辺はあまり気にしませんでした。勿論、演奏する側はいつもと違った感覚でしたけど、それはそれで面白がって皆やってくれましたね。

それはよかったです。デッドな環境で録ると、後からいじりやすいんですよね。響き(リバーブ)を足したり。

浅岡:良いと思います。録った後の処理なんかはもう今はMac一台で全部やれるし。僕としては楽しく、リラックスした雰囲気できちんと録れればいい。それが一番。

設備的な面については、ドラム用のマイクとか、足りない機材はこちらで手配すればいいですし、むしろ拡張性があるスタジオだなと思いました。レコーディングエンジニアには(機材面で)無理を言いましたけど(笑)。

先ほども言いましたけど、僕としては楽しく、リラックスした雰囲気できちんと録れるのが一番。とにかくレコーディングでは構えたくない。デモの勢いをなくしたくないんですよね。そういう意味ではとてもいいスタジオでした。

 

レコーディング当日まで歌の練習はしない!浅岡さん流ボーカル収録の心得

今回はボーカルも収録していただきました。浅岡さんの音楽の道に入るまでの経緯について聞きたいと思います。浅岡さんのオーディオに対するこだわりはいつ意識するようになったのでしょうか

浅岡:学生時代の頃、音楽の先生がYAMAHAのスピーカーとかアンプを持ってきて、それで「魔王」を聴かせてもらったりしました。当時はそのスピーカーにいたずらとかしちゃってましたけど(笑)。

本当に良い音を聞いて意識するようになったのはそこからですかね。あとはYMOかな。YMO聴くまでは電車の運転手になろうと思ってました。

YMOだと打ち込み系のサウンドに影響を受ける人が多いと思うのですが、歌の方向で音楽をやろうと思ったのはなぜでしょう?

浅岡:音楽は最初多重録音から始めたんです。お金持ちの友達がいて、シンセサイザーを買ってもらったやつがいたんだけど、トランスミッターも買ってもらって、近所限定のミニラジオ局をやっていて。そこでYMOを毎回リクエストして、まずそこから好きになりました。

で、特に高橋幸宏さんが好きでドラムをやりたくなって、下高井戸にドラムの有名なCANOPUSって店があったんですよ。そこにドラム教室の体験入学したんだけど向いてなかった(笑)。次はギターをやったんですけど、弦が多すぎておさえられない。じゃあベース、って形でベースをしばらくやってました。

その後、デュランデュラン、BOØWYが出てきて、影響されて歌をはじめた。それで歌いけるんじゃない?となってそのまま、という感じです。素晴らしく勘違い人生ですね(笑)。

そういう経緯だったんですね。ちなみに収録を気軽に行いたいという浅岡さんでもある程度気持ちを作ってレコーディングに臨むと思うんですけど、気持ちの作り方というのは……

浅岡:適当です。「適当」っていうのは、雑に、という意味では無く、適宜当てていくという意味で。とにかく構えない。

歌詞書いてメロディ書いて確定ってなるまでは時間がかかっているけど、ブースに入ってから「あれ、これ違う」ってなったら直す。今日この歌を歌うってなった時に楽しんで歌う感じです。

ボーカル収録までに歌の練習とかは……

浅岡:しないですね。やったことない。もう歌を書いた瞬間に歌ってレコーディング当日まで練習はしない。昔からこのやり方です。

それはレーベルに所属していたころから?

浅岡:そう。ビーイングいたころなんかお前“歌うな”って言われてましたから。ビブラートやしゃくったりせず、「お前は歌わず声出せば勝ちなんだから」と言われたのがいまだに印象に残ってます。

テクニックは色々ボイトレで習ってたんですけど、そういう歌い方は今まであまりやったことないです。「DAN DAN 心魅かれてく」でちょっとやったくらいかな。

それだけ声が魅力的だったということですね。

浅岡:ただ曲へのこだわりは強くて、マスターデータ納品後に歌詞を直したり……。たかが歌、されど歌。一曲で人生変わった人もいるしね。曲を作りこむところはきちんと真摯に向き合ってやっています。

レコーディングの時は本当に構えずその時の雰囲気、気持ちに合わせて歌う。逆にライブではCD音源そのまま歌うように心がけてます。特にヒット曲だとあの曲を生で聞きたい!っていう期待が大きいからその期待に応えるためにね。間奏でお客さんを煽ったり、みんなが気付かないくらいの「溜め」を少し入れたりはするけど。

最後に、ツーファイブスタジオでやってみたいなと思うことはありますか?

浅岡:オンラインレコーディングみたいなことができればいいですね。まあでも僕はやっぱりみんな集まってスタジオでやりたいけど。あとここ(ツーファイブ)には立体音響スタジオがあるということで、最近はAirPodsも立体音響に対応してるからぜひ試してみたいですね。疑似ライブミックスとか。

案件お待ちしております!

 

写真/草刈雅之


今回ツーファイブスタジオでレコーディングされた楽曲は、浅岡雄也さん13枚目のアルバム「世界の果てで逢いましょう」に収録されています!

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