【初心者向け】CRI ADX2 LEを使ってUnityのサウンド機能を拡張してみよう!【導入ガイド】
触ってみる
まずサンプルを動かしてみましょう。
「ADX2 LE」SDK内の\unity\samples\UnityProject\Assets\Scenes\criatom\basic\Scene_01_SimplePlayback.unityを開きます。
ここでは、単純にクリックすると銃の音が鳴らせます。メニューを開くとこのサンプルでできる説明が一覧されていて、それぞれシーンを切り替えて試すことができます。
音を追加する
Unity標準のオーディオと同様、音素材としてwavファイルを用意します。
これをCRI Atom Craftへドラッグしビルドするだけで、素材の用意ができます。
ビルドしたものはACF,ACBと呼ばれるデータになります。大量の波形ファイルが一つのパッキングされたデータになっています。Unityで扱う時はこれを随時差し替えて作業をしていきます。
Unityにプラグインを入れる
新規にUnityプロジェクトを作成します。
CRI Atom Craftで作ったデータを再生するにはUnityへADX2 LE プラグインをインストールが必要です。
「ADX2 LE」SDK内の\unity\plugin\criware_unity_plugin.unitypackageをダブルクリックするだけで簡単にUnityのプロジェクトにインポートできます。
Unityプロジェクトにデータを入れる
StreamingAssetsフォルダを用意しACFとACBを追加
ProjectにStreamingAssetsという名前のフォルダを用意します。(大文字/小文字も間違えないように)
このフォルダにCRI Atom Craftで作成したACFとACBを入れます。
シーンにコンポーネントを追加する
2つのコンポーネントの追加
空のシーンを作成し
メインメニューのGameObject>CRIWAREから「Create CRIWARE Library Initializer」と「Create CRIWARE Error Handler」を選択します。
シーンにキューを追加する
CRIメニューから「Open CRI Atom Window」を開きます。
1. Unityのシーンを実行します。
2. 「Reload Info」 ボタンを押します。StremingAssetsフォルダにACFとACBが入っていれば、ここでキューの一覧が表示されます。
3. 一度Unityのシーンを停止します。(重要)
4. 「Create Game Object」ボタンを押すとCriAtomSourceコンポーネントのついたオブジェクトがシーンに追加されます。
シーン実行時に自動で再生するようにする
追加されたオブジェクトのインスペクタからCri Atom SourceのPlay On Startのチェックを入れる。
これで、シーンを再度実行して音がなればOK。
以上、音がなるまでの簡単な紹介になります。
あとがき
ADX2 LEを使うと・・・
- スマホで遅延がなく再生できる
- 音途切れが発生しない
- 起動が早くなる
- フェード処理が簡単にできる
- サウンドデータが増えてもインパクトがない
- ボリューム調整が簡単に
ゲームサウンドの演出とプログラムでどこまで組むかは悩みどころですが
ADX2LEを使うといろいろな面で便利に使える機能が用意されています。
例えばフェード一つとっても音量の変化だけでも印象はとても変化します。
(さまざまなテクニックや応用ができます。他のトピックを参考に)
ADX2 LEは無料!
個人開発者であれば、無料・商用問わず無償で使えます。
法人の場合であっても、性能テストやプロトタイプ開発など世にでないアプリなら使えます。(ただし、世に出す段階になる方向になったら正式なADX2を入手してください。)
ADX2 LEはUnityの他UE4やCocos2d-x、PC(Visual Studio)での開発に対応しています。
Android、iOS、Mac、PCなどでも使えますし、VR AR OculusやHoloLensなど様々な環境で動作します。
音数の制限とかもありません。一度使うと病み付きになります。もう戻れません。
手軽にフェードや音楽切り替えなどこだわりのゲームサウンドを実現してみよう!