専門学校HAL ミュージック学科向けに特別講義をさせていただきました

CRIさくらいです。
この夏に専門学校HALのミュージック学科に通っている学生さん向けに「ゲーム向けサウンドミドルウェア講義」として講演させていただきました。大阪、名古屋、東京の3校に伺ってそれぞれ90分。学生さんの熱意がとても高く質問もいろいろ頂きました。
受講してくれた学生のみなさん、ありがとうございました。

そもそもなぜ講演の機会を頂くことになったかから少しお話ししようと思います。

CRIがゲーム向けサウンドミドルウェアCRI ADXを提供開始してから30年近くが経過しました。
学生さんやインディーの皆さんに無償で使っていただけるバージョンとして ADX LE を公開してからだけでもすでに10年です。

多くのゲーム会社さんやサウンドスタジオさんとお話ししてきましたが、サウンドに求められる内容も年々複雑になり、新卒採用後の教育も大変になってきていると聞いています。特にミドルウェアはどんなものかもよく知らないというケースも多いようで、ADX LEをリリースしている身としては情報発信不足を反省しています。
そこで今年のCRIはインディーゲームのイベントに出展したり、学校さんで講演させていただいたりして、ミドルウェアを知ってもらうための活動を増やすことにしました。

そんななか縁あって専門学校HALのミュージック学科の先生とお話しさせていただく機会がありました。
CRIとしては次のような内容で講演をさせていただけないかと提案しました。
・CRIWAREの説明や宣伝ではなく、汎用的な話をする。
・大きく以下4つの分類の話をする。

  1.  サウンドミドルウェアとは
  2.  ゲーム向けサウンド演出
  3.  ゲームへ組み込むための注意点
  4.  サウンドを取り巻く環境

先生にも内容に共感いただき、講演を実施することになりました。
学校側としても、一歩引いた感じで俯瞰してゲームサウンド回りの話をする機会がなかなか無かったようで、ミドルウェアを学生さんに理解してもらう効果も含めてうまく授業内容を補う形になりそうとのことでした。

実践レベルの演出事例や方法はCEDEC等の事例セッションでも語られるので、講演では基本的な考え方にフォーカスすることにしました。
サウンド演出だけでなく、サウンドのCPU負荷やメモリ使用量、ラウドネス、マルチチャンネルやバーチャルサラウンドなど知っておきたい基礎知識を書き出してみるといろいろあるんだなぁと自分としても改めて勉強になりました。

最終的にHALでの講演はミュージック学科の4年制/2年制の全学年を対象に開催するという大がかりな場となりました。
講演内容が学生の皆さんにとって少しでも刺激や知識整理のきっかけになっていたらうれしいです。
ついつい昔話等で話題がそれてしまうケースもあったかと思いますが、そういうものも生の講演の醍醐味ということでご容赦ください。

今回の講演内容がゲーム開発者さんやゲーム開発者を目指すみなさんのお役に立てるのであれば、今後も継続的に活動していきたいと思っています。新しくゲーム開発者を目指すかたが増えればそれだけ今後のゲーム開発という文化も盛り上がっていくのではと楽しみです。

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