【AV1】ムービーミドルウェア「Sofdec」が新コーデックに対応しました!
CRI開発のもりとうです。
CRI ADX/CRI Sofdec SDK Ver.2.29が公開されました!
この記事では、「CRI Sofdec」が対応した新しいコーデックについてご紹介します。
そもそもSofdecって?
Sofdecはゲーム内に簡単に動画を組み込み、様々な演出をできるようにするミドルウェアです。
例えばゲーム内のイベントシーンを動画で演出したり…
動画をテクスチャとしてゲーム内の好きな場所に貼ったり…
エフェクトとしてアルファ(透過)動画を扱ったり…
その他にも動画を利用した演出をしたいとき、かゆいところに手が届く機能が沢山入ったミドルウェアになっています。
ただゲーム内で動画を使用する際、気を付けたいのはデータサイズ。
動画はもともとデータ量がとても大きいものなので、通常はコーデックという圧縮方式でデータを圧縮して扱います。
つまりデータサイズを小さくするには、圧縮率のよい動画コーデックを選択するのが重要ということですね。
SofdecではもともとCRI独自のコーデックSofdec.Primeに加えて、H.264、VP9の3種類の動画コーデックに対応していましたが…
新コーデック「AV1」に対応!!
高圧縮・高画質を両立したコーデック「AV1」に対応しました!
AV1は圧縮率に優れているため動画ストリーミングなど幅広い用途で利用され始めており、将来性が期待されているコーデックです。
詳細はWikipediaをご参照ください。
コーデック比較
AV1は従来のコーデックから、約30%ファイルサイズを削減!!
ファイルサイズが小さくなると当然アプリサイズも小さくなり、インストール時間も短縮できます。
画質を保ちつつ、ファイルサイズをグッと抑えられるのは開発者、ユーザーどちらにも嬉しいポイントですね。
ただし、圧縮率が高いということはそれだけ複雑なアルゴリズムということで、再生時の負荷は高くなってしまいます。
前述の通り、Sofdecは複数のコーデックに対応しているので、用途やシーンに応じて使い分けることができます。
それぞれの特徴を表にしてみましたので、ゲームに合わせたコーデック選択の参考にしてください。
以上、新たに対応した「AV1」コーデックの紹介でした。
Sofdecは、映像表現の可能性を大きく広げてくれるミドルウェアです。
まだ使ったことがない方も、この機会にぜひ触れてみてください!
次回は同じくSDK Ver.2.29でのCRI ADXの機能アップデートについてご紹介します。おたのしみに!